終ノ空のクトゥルフ神話要素
飛び降り自殺した高島ざくろ──。
彼女の死の後、世界は7月20日に終わるという噂が流れ始める。
学校内で増殖していくカルト集団──。
終ノ空に至ったとき、世界はどうなってしまうのだろう?
■ クトゥルー神話要素
ナイアルラトホテップ、ヨグ=ソトース、アザトース(?)などなど……。
作品のテーマ通り、本当に世界を終わらせる極めて豪華な布陣です(笑)
■ まとめ
重度の電波&狂気に満ちたWINDOWS95/98時代の18禁ゲームです。
レビューサイトの感想を読むと、よくわからないシナリオだとか、謎な設定が多いという意見がちらほら見られるのですが、クトゥルー神話を知った上でプレイすると、かなり多くの部分が見えてきます。(「これが間宮君の、ないあるらとほてっぷの形」という台詞がいきなり出てきたりしますから。正直、予備知識がないとわかりません。とはいえ、クトゥルー神話だけでもすべてを理解するには至りません。埴谷雄高とかヴィトゲンシュタインとかニーチェとか難しいテーマがたくさん詰め込まれた作品です……。とはいえ、クトゥルー神話的側面から見るだけでも、充分おもしろい作品だと思います)
終末思想とクトゥルー神話を絡めた作品の中ではトップクラスで壊れている傑作で、本当に狂気に満ちています。アタマリバース、スパイラルマタイ、エンジェルアドバイズなど、電波系のオリジナル単語が多くあり、クトゥルー神話抜きでもインパクト絶大です。(全くわからずに放り投げられる可能性も相当高いですが……)
コアなクトゥルー神話ヲタさんはチェックしてみてください! ……と言いたいところですが、リメイク版に近い『素晴らしき日々』がリリースされています。 そちらのプレイをおすすめします。
・クトゥルー神話濃度:濃口