愛欲幻想の怪-クトゥルフ・プレグナント-のクトゥルー神話要素
出たばかりの大人向けコミック『愛欲幻想の怪-クトゥルフ・プレグナント-』ですが、想像していた以上にクトゥルフ神話してました。
収録されている作品のタイトルと、その元ネタは、
・Call of the Abyss (元ネタ:クトゥルフの呼び声)
・黒山羊の館 (元ネタ:シュブ=ニグラス)
・闇にまどろむもの (元ネタ:ツァトゥグァ)
・名状シ難キ者 (元ネタ:ハスター)
・ウルタールの猫 (元ネタ:ウルタールの猫)
・ティンダロスの猟犬 (元ネタ:ティンダロスの猟犬)
・Cradle to Grave (元ネタ……と言うかヒント:『墓は要らない』)
・極落鳥 (クトゥルフ無関係)
・千貌の素顔 (ニャルラトホテプ)
という感じです。
この中では、『Call of the Abyss』と『闇にまどろむもの』の二作が、特にクトゥルフ神話ものとして素敵なのです。(ちなみに、最初の画像。上が深きものなのは当然として、下の女性キャラがクトゥルフさま。神格やクリーチャーはほぼ女性擬人化されています)
『Call of the Abyss』からの一コマ。
見事に、『クトゥルフの呼び声』の設定およびシナリオをなぞっています。
こちらが、『闇にまどろむもの』で登場するツァトゥグァさま。
あの黒い粘液みたいなツァトゥグァの落とし仔が、文字通り「産み落とされる」のです。
こちらがシュブ=ニグラスな黒山羊さんで。
こちらがかわいい仔山羊さん。
「神話用語がちらりと出てくる」だけのコミックではなく、ちゃんとクトゥルフ神話の設定やシナリオを押さえた上で描かれた作品集でした。
18禁漫画かつクトゥルフ神話もの……というかなりニッチなところをお探しの方にはかなりおすすめです。
クトゥルフ神話濃度:濃厚