腐海に眠る王女のアバドーンのクトゥルフ神話要素
『腐海に眠る王女のアバドーン』、ようやくプレイしました!
すんごくしっかりしたクトゥルフ神話作品でした。
ファミコンっぽいゲームをお探しの人に、強くオススメしたいです。(一般向けの同人ゲームでいうなら、『クトゥルフ神話RPG 瘴気の海に眠る少女』や『血塗られた天女伝説』などを好きな人は是非)
基本、男性向け作品として作られていますが、女性プレイヤーにもオススメです。
というのも、「男性向けエロ表現」だけでなく、「BL表現」CGやシナリオが普通に搭載され、同行するキャラクターに男性を連れていけば、男性対男性のCG絵が見られるイベントも発生しますし、そういうエンディングも見ることができます。
◯ 腐界に眠る王女のアバドーン(DLsite)
気になる方は動作確認を兼ねて、体験版を是非。
特筆すべきはCGのボリューム。
真エンドまで見ましたが、未だに何十枚ものCGがロックされたままです。
仲間にできるキャラクターが男性2名の女性3名と、合計5名いるのですが、それぞれ個別エンドだけでなく、組み合わせエンドもあるため、凄い数になるのです。
ゲームとしても凄く面白く、それぞれに特徴あるスキル(アイテム)を持っていますし、会話が変わってくるので、どのキャラを連れて行くかで悩むのですよ!
ハッキリとしたクトゥルフ神話要素……というか、ワードは多くありません。
ですが、ものすごくクトゥルフ神話、あるいはラヴクラフトに影響を受けている作品です。
狂気の表現が凄まじいのです。(特に、東館の人形周りが超怖いです)
「きょうふち(恐怖値)」がすべてなくなるとハートが減り、ハートがなくなると死亡というもので、心が重要なパラメータになっています。
また、「はっきょう(発狂)」状態や「じぼうじき(自暴自棄)」状態など、心が壊れかけることで、戦闘どころかイベント、エンディングにまで影響を与えます。
クトゥルフ神話要素を持つ大人向けRPGを思いっきり遊びたいなら、本当オススメ!
ファミコンっぽいグラフィックでも遊べるので、そういうのが好きな方には刺さると思います。
「クトゥルフ神話要素を持つ同人RPG」というくくりなら、「Evening Starter」と並んで、トップクラスの作品だと思います。
今回紹介している「腐海に眠る王女のアバドーン」がドラクエ風(というか、スイートホーム風)なら、「Evening Starter」はウィザードリィ風。
懐かしのRPGを存分に楽しみたい方は、これら二作を是非!
◆ 腐海に眠る王女のアバドーンにおけるクトゥルフ神話要素
クトゥルフ神話関連作品である「遊星からの物体X」へのオマージュです。
「…いあ…いあ… よ…よぐ…そと… …と…」
当然の事ながら、Yog=Sothothから。
この作品の鍵となるアイテムの「ネクロノミカン」。
ワードとしては、作中に何度か登場しますし、アイテムとして所持することもあります。